横浜HARTクリニック

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不妊治療について

「不妊(症)とは」にも書きましたが、これ以上性交を続けていても妊娠する気がしない、と思った時が不妊治療専門クリニックを受診する時期です。不妊治療には必ずしも決まった進め方があるわけではありませんが、通常は人工授精、体外受精へと進みます。人工授精は比較的敷居が低い治療として広く行われてきましたが、マスターベーションで採取した精液中の運動精子の10%程度しか回収できませんし、女性側の原因を解決することはできないので、あまり治療効果の高い方法ではありません。通常は3-4回行って妊娠に至らなければ体外受精へ進みますが、男性因子、卵管因子、女性年齢が40歳以上等の原因の場合は、人工授精をせずに体外受精へ進むことも考慮します。

人工授精で妊娠しない場合は、体外受精へ進みます。体外受精を行うことで、受精から受精卵(胚)発育、子宮の着床環境までそれぞれを細かく見ることができ、真の不妊原因(精子、卵子、卵管、子宮)がわかります。それだけ治療効果が高い方法で、妊娠できる方の70%が1回目の体外受精で妊娠します(「当院の実績」参照)。しかし、真の原因が卵子の質にあり、体外受精でも解決が難しいことがわかってショックを受ける方もいます。1日でも早く妊娠したいとの思いから治療を急がれる方もいらっしゃいますが、当院では体外受精の必要性、および体外受精の効果と限界をきちんと理解していただいてから治療を受けていただくようにしていますので、ご希望の生理周期に治療を受けていただけない場合もあります。

不妊治療のゴールは目の前のご夫婦が妊娠、出産することだけではありません。ご夫婦がどれだけ子供を望み、どのような治療の末に授かったのかを、生まれてくる子供にきちんと話せるように、そして生まれた子供が、このお父さん、お母さんのもとに生まれて良かったと思えるように、お手伝いすることも私達の重要な仕事だと思っています。

記事監修
院長 後藤 哲也
経歴

東京大学医学部卒業

産婦人科研修医(東大附属病院分院、都立築地産院、国立習志野病院)

アメリカウィスコンシン大学高度生殖医療施設

イギリスロンドン大学大学院  医学博士(生殖遺伝学)

オーストラリアモナッシュ大学体外受精施設

東京HARTクリニック副院長
横浜HARTクリニック開業

資格

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医

日本生殖医学会認定生殖医療専門医

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