横浜HARTクリニック

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卵子提供プログラム終了にあたって

皆さん、こんにちは。

一段と夏が近づいてまいりました。

暑い日、肌寒い日、と気候が落ち着かない日々ですが、体調を崩さないようにしたいものですね。

 

今回は、2020年より当院で開始した卵子提供プログラム終了に関しまして、この場をお借りして、改めてお礼とご報告をさせて頂きたく存じます。

これまでにご応募くださったドナー、レシピエントご希望者をはじめ、卵子提供の開始のきっかけであったNPO法人OD-NET卵子提供登録支援団体様、カウンセラーの方々、レシピエント希望者の受け入れ可否を含めご相談に乗ってくださった医療機関の先生方、

本当にありがとうございました。

心より感謝申し上げます。

 

当院としても非常に残念ではございますが、プログラム継続の可否に関して院長と時間をかけ、話し合いを重ねて参りました。

今回、プログラム終了に至った大きな理由としては、

ドナー、レシピエントそれぞれに、医学的あるいは心理的観点から、治療許可を出せる方が

殆どいらっしゃらなかった事です。

 

当院では安心・安全に治療を行うため、 ドナー、レシピエントともに

① 年齢

② 適性( 医学的検査や診察 / 心理的観点でのカウンセラーによるカウンセリング / 3親等までの遺伝疾患・精神疾患の有無 / 出産・子育ての経験 ※ドナーのみ )

③ 提供卵子による妊娠前〜妊娠後に医学的にフォロー可能な施設の受け入れの確保を行う  ※レシピエントのみ

を条件に、募集を行なって参りました。

 

しかし、知識が殆どなく応募の動機が曖昧な方、医学的・心理的観点から治療を勧められない方、が多く、治療まで至らない方が殆どでした。

そういった事情から、正しくプログラムを運営していく難しさの限界を感じ、今回、終了の判断に踏み切りました。

 

ちなみに、お電話での相談を含めると、50組以上の方からのご応募やお問合せをいただき、実際にご来院まで至った方はその半数の方でした。

ドナー、レシピエントのマッチング後、無事に出産できた方は1組、現在治療中の方は2組です。

数字だけを見ると非常に少ないように思われますが、それが現状です。

それだけ提供卵子による不妊治療は、生まれてくる子供の福祉も含め、夫婦間の治療とはまた異なる難しさ、深さがあります。

 

卵子提供という治療が正しく理解・認識され、日本でも定着していく事を願いつつ、このプログラムを開始し、啓蒙活動(卵子提供を正しく理解する目的)として、卵子提供セミナーも開催して参りました。

セミナーを受講された方々にとって、今後何かのお役に立てたらと願うばかりです。

 

約2年間、卵子提供に携わったことで、新たな生殖医療の視点を広げることができたこと、

倫理観、医療従事者の役割、などを改めて考え、悩んだ良い機会をいただきました。

深く感謝申し上げます。

 

最後はやはり、生まれてくる子供が幸せであることが重要です。

子供の福祉、子供への告知など、様々な課題もありますが、それらを全て理解した上で、卵子提供という治療がドナー、レシピエントにとって良い医療であることを願っています。

 

 

 

卵子提供コーディネーター

平良

記事監修
院長 後藤 哲也
経歴

東京大学医学部卒業

産婦人科研修医(東大附属病院分院、都立築地産院、国立習志野病院)

アメリカウィスコンシン大学高度生殖医療施設

イギリスロンドン大学大学院  医学博士(生殖遺伝学)

オーストラリアモナッシュ大学体外受精施設

東京HARTクリニック副院長
横浜HARTクリニック開業

資格

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医

日本生殖医学会認定生殖医療専門医

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