横浜HARTクリニック

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2018年もありがとうございました

皆さん、こんにちは。かなり寒くなってきましたね。

2018年もあと2日となりました。今年も多くの方々に横浜HARTクリニックにご通院いただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

今年は一時期体外受精治療をお待ちいただくなど皆さんにご迷惑をおかけしましたが、現在は通常通り治療を行っていますのでご安心ください。

私も久しぶりに体外受精の培養業務に関わり、卵子、精子、受精卵を自分の目で確認する機会を得ました。体外受精と出会って25年になりますが、何度見ても受精卵の持つ驚くべき生命力に感動させられます。何十年も卵巣の中で眠っていた卵子が、精子と出会って受精することでスイッチが入り発生を始める。分割を繰り返しわずか数日のうちに細胞数が200近くにもなり着床に備える。そのプログラムがどこに書かれていて、どのように実行されるのか、神秘ですね。私は昔、そのような力を卵子の遺伝子発現から解き明かそうと研究していましたが、結局いくつかの遺伝子を見つけただけで、研究すればするほど全体を解き明かすことなど到底無理だろうと思えてきて、また臨床に専念することにしました。

何十年も眠っていられた卵子も受精して一旦スイッチが入った後は、発生がうまくいかないと死んでしまいます。生か死か、発生とは種の保存をかけた大きな賭けなのです。生きようとする受精卵を見ていると、目の前の受精卵に手を加えて遺伝子を編集したり、特定の遺伝子や染色体を持つ受精卵を選別したりすることは、神をも恐れぬ行為なのかもしれません。受精卵が本来持つ力を信じて、その力を発揮させて、それを受け入れていく社会が必要なのではないでしょうか?

生まれてくる子供たちにとって、世の中が少しでも住みやすく充実したものであってほしいと願わずにはいられません。2019年が、皆さんにとってより良い年になりますように。

よいお年をお迎え下さい。

記事監修
院長 後藤 哲也
経歴

東京大学医学部卒業

産婦人科研修医(東大附属病院分院、都立築地産院、国立習志野病院)

アメリカウィスコンシン大学高度生殖医療施設

イギリスロンドン大学大学院  医学博士(生殖遺伝学)

オーストラリアモナッシュ大学体外受精施設

東京HARTクリニック副院長
横浜HARTクリニック開業

資格

日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医

日本生殖医学会認定生殖医療専門医

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