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不妊(症)とは、「生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合」(日本産科婦人科学会編、産科婦人科用語集改訂第4版)と定義され、「その一定期間については1年というのが一般的である」とされています。
しかし、妊娠に至らない原因はご夫婦ごとに異なります。例えば、左右の卵管が両方つまっている場合や精子の運動率が非常に低い場合には自然妊娠は難しく、体外受精や顕微授精が必要になりますから、1年間性交を続けることは結果的に時間のロスになってしまいます。ですから、妊娠に至らない期間にこだわる必要はありません。ご夫婦が「このまま性交を続けていて妊娠するのだろうか?」と思う時が専門医に相談する時期です。
また、図に示したように、女性の年齢が高くなるにつれて妊娠の可能性が低くなりますから、いつまでも検査を受けずにいると治療できる時期を逸してしまうかもしれません。35歳以上の女性であれば1年間、40歳以上の女性であれば半年間、積極的に性交を行っても妊娠に至らなければ、一度専門クリニックを受診して相談されることをお勧めします。男性側に原因があることも多いですから、できるだけご夫婦で一緒に受診するようにしましょう。