卵子（未受精卵子）の凍結保存Medical treatment

女性の卵子は生まれた時にはすでに作られていて、新しく作られることはありません。したがって、年齢とともに数が減ります。排卵をしなければ卵子の数が減らないようにも思われますが、排卵の有無とは関係なく卵子数は年々減っていきますので、ピルのようなホルモン剤で卵子の数が減らないように維持することはできません。
また、卵子の質（力）も年齢とともに落ちていきますので、現在妊娠の予定はないけれども、年齢が低いうちに、将来に備えて卵子を凍結保存しておきたいと思う方が増えています。

卵子凍結保存には、

• (1) 卵巣刺激
• (2) 採卵
• (3) 凍結
• (4) 保存

のステップがあります。
(1)から(3)までのステップを当院で行い、(4)の保存は専門の業者（LIFEBANK）にお願いして、将来、当院を含め
ご希望の施設に移送してご使用いただきます。

当院は体外受精専門クリニックで、(1) から(3) のステップを安心して受けていただくことができます。
当院の技術が、女性の人生の選択肢の一つに貢献できるのであればと思い、ご提案させていただきます。

当院の卵子凍結の特徴

• 初診時に、ゆっくりお話をお伺いいたします。
• 当院は高い凍結技術を持ち、かつ安心安全に進めてまいります。
• 卵巣刺激の自己注射を丁寧にご指導いたします。
• 土、日曜日の採卵も可能です。
• 凍結した卵子は、安全な保管施設（ LIFE BANK ）でお預かりいたします。
• 将来、凍結卵子を使用する場合、どの施設でも使用が可能です。

対象

• 18歳以上43歳以下の女性
  （安全に出産できる年齢を考慮して、卵子の保管は45歳の誕生日までとさせていただきます）
• 持病の無い方
  ※癌や自己免疫疾患などの持病があり、その病気の治療（化学療法、放射線療法）によって卵子の数が減ってしまうことを防ぐため、医学的適応の方はお受けしておりません
• 未婚・既婚は問いません

初診～採卵までの流れ

費用（全て税込）

1. 初診代

面談料	16,500円
血液検査	25,500円

2. 2回目以降の診察代（採卵周期中は除く）

再診料	1,500円
超音波検査	3,500円

3. 採卵周期

卵巣刺激に関する薬剤（約9-10日間）	定額 440,000円 （凍結した卵子の個数によらず）
採卵代
麻酔代（局所麻酔または静脈麻酔）
卵子凍結代

※保管施設までの移送、および保管料については別途必要です（LIFEBANKの規定によります）。

採卵後について

• 採卵翌日、何個成熟卵子が得られたか、凍結保存できたかをご連絡します。
• 次の生理が来たらクリニックにご連絡いただき、生理開始から10-14日目に超音波で卵巣がもとに戻っているかを確認します。

採取できた卵子の個数にもよりますが、2回目、3回目の採卵をご検討いただく場合があります。詳しくは医師にご相談ください。

最後に

凍結保存技術の進歩により、凍結解凍による卵子へのダメージは少なくなりましたが、凍結した卵子が将来確実に受精、着床して妊娠に至る保証はありません。さらに、凍結保存した卵子を受精させるには体外受精または顕微授精が必要になります。女性の年齢や技術にもよりますが、約20個の卵子を凍結保存しておけば、出産に至る可能性が70％程度になると報告されています。