横浜HARTクリニック

〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-32-13 第2安田ビル7階

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このような方がご通院しています
〜当院でしか出来ないこと〜

Medical treatment

このような方がご通院しています
〜当院でしか出来ないこと〜Medical treatment

1. できるだけ短時間で治療を終えたい方

十分にタイミングも頑張ったというご夫婦であれば、積極的に体外受精を行います。人工授精の妊娠率は高くありませんし(ご夫婦あたり10%)、体外受精をすることで受精障害や受精卵(胚)の質など、初めて本当の不妊原因がわかります。したがって、卵巣刺激を用いて複数個の卵子を採取して体外受精を行うことで、力のある胚を得る確率を上げるとともに、不妊原因を探るようにしています。

当院では、妊娠した方の65%が1回目の採卵で得られた胚を移植することで出産に至っています。ちなみに3回までの採卵では92%の方が出産しています。治療が長引いて疲れてしまわないよう、メリハリをつけて治療をしましょう。採卵3回、1年以内の妊娠を目指しましょう。

2.高刺激による体外受精をご希望の方

普通、(調節)卵巣刺激といえば、ロング法、ショート法、アンタゴニスト法を指しますが、日本では自然周期や低刺激周期採卵を行う施設が多いため、それらと区別するために高刺激と呼ばれています。女性の年齢が低く卵子に問題がなければ、自然周期や低刺激周期でも比較的少ない回数の採卵で妊娠が可能かもしれません。しかし、卵子(卵巣機能)に原因がある場合には、ある程度の数の卵子の中から探さなければなりません。また、自身のホルモン環境では卵胞の発育が弱く、卵子の本来持つ力が発揮されていないことも原因になりますので、そのような場合には数だけではなく、卵子の質の改善としても卵巣刺激が有効です。

当院では、アンタゴニスト法をベースに、HMG製剤を225-300単位/日使用します。必ずしも発育の早い卵胞に良い卵子が入っているわけではないので、小さめの卵胞の個数や発育も観察しながら、最良と思われる日に採卵をします。卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などの副作用が心配される場合や、卵胞の発育速度が平均よりも速い/遅い場合には、超音波検査の回数を増やして、きめ細かく対応します。有効かつ安全な卵巣刺激が当院の特徴です。

3.受精卵(胚)を貯めたい方

通常、着床能力が高い胚を選択するため、胚盤胞まで育った胚のみ凍結保存しますが、その着床率は50%程度です。女性の年齢が高くなると初期流産率が高くなります。妊娠初期(8-10週)に流産すると、その後身体の回復を待って採卵をし直す場合には、前回の採卵から半年程度経ってしまいます。この半年の間にも、卵巣機能の低下が進むことも考えられ、力のある卵子を得ることがさらに難しくなってしまいます。そのようなことを避けるために、先に採卵を複数回おこなって胚を貯めてから移植を始めます。また、お二人目を考えて、複数個の胚が貯めておく方もいらっしゃいます。

当院では、胚凍結は胚盤胞のみ行っており、凍結胚盤胞の50%が臨床妊娠に至ります。何個の胚盤胞があれば出産できるかは、それぞれのご夫婦の年齢や不妊原因によりますので一概には言えませんが、当院の経験では、女性年齢が35歳未満であれば3個、35歳以上であれば個数よりも3回の採卵で得られる胚盤胞数を基準としています。

4.採卵時の痛みがトラウマになっている方

採卵は、腟の粘膜から卵巣まで採卵針を刺します。施設によっては麻酔をせずに採卵するところもあり、採卵時の痛みがあまりに強く、それがトラウマになっている方もいらっしゃいます。

当院では、卵巣刺激によって卵胞が複数育つこともあり、採卵の際には必ず、局所麻酔または静脈麻酔を行います。静脈麻酔はプロポフォールという薬剤を使用して、眠っている間に採卵は終了しますので、痛みは感じません。穿刺部位からの出血が多くなければ腟内に止血ガーゼを詰めないので、麻酔が覚めたら着替えてご帰宅いただけます。

5.空胞や未熟卵が多い方

高刺激周期では、通常80%以上の卵胞から卵子が採取でき、その80%以上が成熟しています。しかし中には、卵胞の半分以上が空胞だったり、得られた卵子の半分以上が未熟であったりという方がいます。このような方には卵巣刺激法や、卵胞の成熟方法(トリガー)、採卵のタイミングなどを個別に検討する必要があります。

当院では、ロング法、ショート法、アンタゴニスト法、PPOS法といったスタンダードな卵巣刺激に加え、採卵前周期からホルモン環境を調整したり、採卵周期にプレマリンやクロミフェンを使用したりして、卵胞の選別や発育環境の改善を試みます。成熟率を上げるためには、卵胞を何ミリの大きさまで育てるか、トリガーはアゴニストかHCGかあるいは両方か、またトリガーから採卵までは通常よりもどのくらい長くするか、このようなことをこまめな超音波検査で確認しながら進めていきます。
ちなみに、得られた未熟卵子を体外で培養して成熟させる方法もありますが、あまり成績は良くないので当院では行っておりません。

6.胚盤胞ができない方

胚盤胞ができない理由は、卵子、精子、胚のそれぞれに理由が考えられますが、治すことはできないので、良い卵子と精子を得ること、胚の発育環境を改善することを考えます。

当院では、卵子の質向上を目指して卵巣刺激方法を見直します。より良い精子が卵子と出会えるよう、PICSI(ヒアルロン酸による精子選別法)で選別した精子を用いて顕微授精をします。胚の成長を促進するために培養液を変えてみる、胚のフラグメントを除去する、透明帯を除去するなどの方法を試みます。また、夫婦ともに生活習慣を見直してみることも有効な場合があります。

7.着床しない方

なぜ着床しないのか。着床しない理由は、胚か子宮か、あるいは両方にあります。 まず、移植胚については、胚にできるだけ侵襲を加えないことが重要であると考えます。 当院の取り組みとして、以下のようなことをしています。 (a) 採卵から通じて、卵子、精子、胚を優しくピペット操作すること、 (b) 培養環境(酸素濃度や二酸化炭素濃度、pH、温度)の徹底的管理(タイムラプスによるストロボ写真もストレスになると思われるので導入していません)、 (c) 胚が直接液体窒素に触れない凍結・融解方法、DMSOを含まない溶液の使用、 (d) 染色体の異常を調べるのであれば、TEバイオプシーを行わないniPGTの実施。 これらは、妊娠率という目の前の結果だけではなく、生まれてくる子供への負担とならないようにという思いでもあります。

一方、子宮については、以下の8項目を検討します。

1排卵周期かホルモン補充周期か
その方の原因や事情に応じて選択していますが、どちらか一方がうまくいかなければ他方を試します。ホルモン補充周期の場合、エストラジオール(E2)(ジュリナ、エストラーナなど)だけでは内膜が安定しにくい方もあり、そのような場合、卵胞ホルモンが複数種類入ったプレマリンを使うと内膜が厚くなり安定する場合があります(保険診療では使えません)。
2擬閉経療法
卵子提供において、レシピエント(胚移植を受ける女性)に卵巣機能がない方がある女性より妊娠率が高いという知見に基づいて、GnRHアゴニスト(ナファレリン、ブセレリンなど)によって閉経状態を作ってからホルモン補充周期に移植します。
3HCG投与
黄体ホルモン開始日と胚盤胞移植日にHCGを10,000単位皮下注射します。黄体ホルモン開始日のHCGはLHサージの代わりとして子宮に排卵日だと思わせるため、移植日のHCGは胚盤胞が子宮内に入ってきたことを子宮に知らせるためです。自然と同じ受精・着床状態が起きているように子宮に錯覚させます。
4GnRHアゴニスト投与
子宮にもGnRHアゴニスト受容体があると考えられていて、着床時期にGnRHアゴニスト(ナファレリン、ブセレリンなど)を使用することで妊娠率が向上したという論文があります。この場合は、上記②の場合とは異なり、移植の前後に短期間のみ使用します。
52個移植
単純に1個よりも2個の方が妊娠率が上がるという理由ではありません。着床時期には、胚と子宮の双方からいろいろな物質が分泌されていて、お互いに「相談しながら」着床へ向けて環境を整えていくと言われています。そのような物質のうち、胚から分泌されるものが少ないために着床条件が整わないのであれば、胚を2個移植することで2倍分泌され、不足分が補われるのではないかという考えに基づきます。実際、それまで1個移植では着床しなかった方が、2個移植によって妊娠し、それも双胎(双子)になることがしばしばありますので、一理あると思われます。
6子宮鏡
移植周期に子宮鏡を実施して、子宮内膜を目で見て確認するとともに、抗生剤入りの生理食塩水で洗浄します。雑菌の除去と内膜擦過と同じような物理的・免疫的な作用があると考えられます。
7抗生剤(ビブラマイシン)
子宮鏡で観察した際にマイクロポリープが見られた場合に服用します。マイクロポリープは慢性子宮内膜炎の可能性を示唆するので、CD138陽性細胞の有無にかかわらず服用します。
8確実な胚移植手技
移植カテーテルの先端を子宮底に当ててはいけないと教科書的には言われています。当てると子宮が収縮して着床を妨げるからという理由です。しかし、私は以前からカテーテルを子宮底まで入れてそっと当て、そこから5mm程度引き戻したのちに移植しています。理由は、子宮内を満たすヒアルロン酸がカテーテル先端にあると、胚を輩出する際に胚が押し戻されてしまう可能性があるからです。5mm引き戻すことで5mm分の空洞ができ、そのポケット部分に確実に胚が排出されると考えています。単なるこだわりかもしれませんが、教科書に書いてあること、誰かが言ったことが必ずしも正しくないということの例です。

8.一人目を帝王切開で出産した方

子宮の中の、帝王切開の創の部分に、血液や粘液が溜まり、それが子宮の奥の胚着床部位に及ぶことで、着床を妨げることがあります。このような場合、胚を凍結しておき、ホルモン補充周期に移植します。ホルモン補充で子宮内膜が厚くなってくると粘液も溜まってきますから、子宮鏡で子宮内を観察しながら粘液を洗い流して、ふたたび粘液が溜まってくる前に黄体ホルモンの腟剤を開始し、着床環境を整えて胚移植を行います。まめな超音波検査が必要です。

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