niPER(移植胚の優先順位付け
検査/着床能検査)
medical treatment
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「移植胚の優先順位付け / 着床能検査(以下、本検査)」とは、胚盤胞まで培養した培養液の中に存在するDNAを解析して、染色体の数が正常かどうかを推測してスコアで表し、より正常と思われる受精卵から移植することを目的としたものです。
本検査は、胚盤胞の赤ちゃんになる部分(内細胞塊、ICM)と胎盤になる部分(栄養外胚葉、TE)の細胞を含め、胚盤胞全体を評価すると考えられています。
通常のPGT-A では、TE細胞のみを調べているので、本検査はよりICMの状態を評価できるとする論文もあります。
本検査もPGT-Aも染色体異常を調べるための確定診断ではなく、あくまで胚が正常である可能性を相対的に評価するものです。
胚盤胞を凍結した後に培養液を回収するだけなので、PGT-Aで行われる生検(バイオプシー)のように胚を傷つけることはありません。しかし、本検査では培養4日目から6日目までの2日間の培養液を検査に出します。通常、形態(見た目)で凍結するかどうかを判断する際には、発育の早い胚は培養5日目で凍結し、発育の遅い胚のみ6日まで待って凍結します。
従って、発育の早い胚は本検査のためだけに、1日長く培養することになります。1日長く培養することで胚にストレスがかかり着床率が下がらないかどうかについては、まだデータを集積中です。
準備費用 | 55,000円 (胚の個数に関わらず) |
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解析費用 | 77,000円(胚1つあたり) |