横浜HARTクリニック

〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-32-13 第2安田ビル7階

横浜HARTクリニック

ブログ・コラム

Blog・Column

良いお年をお迎えください

皆さん、それぞれの場所で、様々な方々と大晦日をお過ごしでしょうね。

私は、クリニックで事務作業を終えた後、自宅で過ごしています。たまった書類を整理したりしながら、頭の中ではもう来週からの診療のことをいろいろと考えています。

妊娠には良い卵子と良い精子が必要で、良い卵子が得られないために妊娠できない場合のほうが圧倒的に多いことは、皆さんご存じのことでしょう。良い卵子が得にくい最大の原因は女性の年齢ですが、体質的に年齢が低くてもなかなか良い卵子が育ちにくい方もいます。それでは、良い卵子を得るためにどうしたらよいのでしょうか?

一つの考えは、「得られた卵に手を加えて良くすること」。例えば、自分自身または他人の細胞からミトコンドリアを取り出して卵子に注入するという方法があります。ミトコンドリアは細胞内でATPというエネルギーを産生する器官で、卵子の質に関係していると考えられているからです。同様な手法(厳密には卵子間の細胞質置換)は15年ほど前にアメリカで行われ出産例もありますが、児に異常が見られた例もあり、その後禁止されました。最近また臨床応用が検討されているようですが、慎重に見守る必要があります。

別の考えは、「辛抱強く良い卵子が得られるまで待つこと」。もちろん、いつ得られるかはわかりません。しかし、目の前にある、たまたま得られた数個の卵子に、上記のように手を加えるよりは、生まれてくる子供に対して責任を持てる気がします。少し乱暴な言い方ですが、精子と出会わせるために卵巣内にあるすべての卵子を取り出す、というくらいのつもりで私は “Squeeze all” と呼んでいます。私の経験ですが、1年間採卵を続けて得られた受精卵を凍結保存して貯め、何回かの移植の末に出産された方がいます。

卵子はずっと私の研究テーマです。2016年に向けて少しでも妊娠率を上げられるように、年末年始、よく考えたいと思います。

それでは、皆さん、良いお年をお迎えください。

今年1年を振り返って

日も短くなり、寒さも増してきました。風邪や胃腸炎などがはやっているようですが、皆さんは大丈夫ですか?

先週あたりから、患者さんから帰り際に「先生、良いお年を」といわれるようになり、「もう2015年も終わりなんだな」と感じるようになりました。一日一日ベストを尽くすことを心がけて、それを積み重ねたら、あっという間に一年経ったという感じですね。さらに、今年は7月に父が急逝して喪中のため年賀状も書かず、なんとなく季節感がないまま年末を迎えました。

今年一年を振り返って、診療について言えば、理念を共有するスタッフと共に、良い医療を提供できたと思います。一人一人の患者さんと丁寧に向き合うことで妊娠率の向上につながるいくつかの新たな発見もありましたし、より安全で確実な胚凍結法もほぼ確立しました。体外受精周期の集大成ともいえる胚移植では、常に確実に子宮内の理想の位置に戻すことができました。そして何よりも、重大な副作用や合併症を起こすことなく、安全に治療を受けていただけました。

本当は診療以外にもいろいろな社会活動に取り組みたかったのですが、忙しさを理由に先送りになってしまいました。このブログも、外来が忙しくなって土曜日に開催していたセミナーが思うようにできなくなったため、通院中の患者さんや、不妊で悩む方々に向けてメッセージを発しようと思って始めましたが、振り返ってみると、ついつい間が空いてしまいました。

来年は、診療体制をより充実させて妊娠率の向上に努めると共に、待ち時間を減らす工夫や、電話に替えてメールサービスを導入するなど、皆さんのストレスが少しでも減るように努力したいと思います。

年末年始を前にして

12月に入りました。年内の治療周期もあと1周期となりました。

10月、11月は体外受精の採卵および胚移植が多かったため、外来診療(診察および相談)時間を十分に取れない日もあり、皆様にはご迷惑をおかけしました。しかし、この2カ月の胚移植当りの妊娠率は50%程度あり、質の高い治療が行えたと思います。

多くの方が、年内に妊娠判定を終えて、年末年始を迎えたいと思っていらっしゃることでしょう。できるだけご希望に沿うようにしていますが、あまりギリギリの日程を組むとベストな治療を行えないことがあるので、そのような場合は、余裕を持って、年内の移植、年明けの妊娠判定、あるいは、1月を待って治療をスタートするようにお勧めします。

年末年始には、いろいろな会や親戚の集まりなど、人と会う機会が増えます。妊娠、出産、育児の話題が出て、胸が苦しくなることがあるかもしれません。そんな時には、私たちスタッフのことを思い出してください。今年は間に合わなかったかも知れませんが、来年のこの時期に、また辛い思いをしなくて済むように出来る限りの努力をします。

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ