横浜HARTクリニック

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凍結胚移植周期のホルモン剤について

刺激周期採卵による体外受精の良いところは、複数の受精卵を得られることです。よい受精卵が複数あれば凍結保存ができるため、採卵を繰り返すことなく、胚移植(新鮮胚移植と凍結胚移植)を複数回行え、1回採卵あたりの妊娠率(累積妊娠率)を上げることができます。

当院も刺激周期を中心に行っていますので、採卵をする方が増えるのに伴って凍結胚移植周期も増えてきました。凍結胚を移植する際には、(1) 自然排卵周期に戻す、または (2) 自分の排卵を抑えホルモン剤を使用して子宮内膜を準備した周期(ホルモン補充周期)に戻す、のどちらかを選択しています。どちらにするかは、その方のホルモンバランスや通院できる回数などを考慮して決めています。

(2) のホルモン補充周期を選択した場合には、卵胞ホルモン(エストロゲン)の飲み薬と黄体ホルモン(プロゲステロン)の腟剤を使用します。以前はこの2種類のホルモン剤が日本国内で販売されていなかったため、海外から個人輸入して使用していました。海外製品にはジェネリック製剤もあるため、価格も比較的安く購入できます。しかし、現在では、2種類ともに日本国内で認可された製剤があるため、価格以外に敢えて海外製品を輸入して使用する理由がなくなってしまいました。

また、輸入製品を使用中の方が、他の医療機関(特に婦人科以外)を受診された際に、何の薬かわからず、混乱を招くことがあります(実際にありました)。さらに、万一、薬による副作用が出た場合にも、国内で認可されていない薬剤ですと、保険会社からの給付適応にならない場合もあります。

以上のような点を考えて、現在当院では、ホルモン補充には、価格は高くなりますが、安心して使用していただける国内認可薬剤を処方していますので、ぜひご理解ください。今後、日本国内でも低価格のジェネリック製品、あるいは同種薬剤が発売になりましたら、もちろん検討します。

今年もよろしくお願いします

皆さん、2016年が始まりました。本年もよろしくお願いいたします。

皆さんはどこへ初詣に行かれますか?私は横浜に住むようになってからは、毎年元旦に桜木町の伊勢山皇大神宮へ出かけます。伊勢山皇大神宮へ参拝するようになった理由は、横浜出身の妻が小さい頃から行っていたからですが、何か縁があるような気がします。

私は、三重県桑名市の出身で、大学に入って東京に来るまでは、毎年伊勢神宮に初詣に行っていました。車で2時間ほどかけて出かけ、内宮と外宮を参拝します。どちらも広大な敷地内にあり、砂利道を歩くうちに自然と厳かな気分になったものでした。参道には色々な店があり、参拝帰りにはいつも、甘いものが大好きだった祖父が赤福の本店で搗き立ての赤福餅を食べさせてくれました。

名前が示す通り、伊勢山皇大神宮は伊勢神宮の流れを汲むので、ここに参拝するのも何かの縁なのでしょう。願いは毎年同じです。家内安全、世界平和、そして患者さん、スタッフ皆が幸せになれるよう、祈願しています。

さあ、今年も一緒に頑張りましょう。

 

 

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