ブログ・コラム
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皆さん、こんにちは。よい年末年始をお過ごしになられましたか?どうぞ本年もよろしくお願いします。
さて、少子化は予測以上に進み、年間出生数が90万人を下回りました。子供を持たない、あるいは持つ子供の数が少ない夫婦が増えたということなのでしょう。本当は子供を授かりたいと思っているのに、妊娠、出産、子育てを取り巻く社会・経済事情がそうさせないのであれば、政策に関わる方々には今すぐ真剣に取り組んでいただきたい。切にお願いします。
私たち生殖医療従事者には社会・経済状況を変える力はありません。私たちにできることは、心から子供を欲しいと思いながら不妊で悩み苦しむご夫婦に、納得のいく治療(あるいは経験としての治療過程)を提供することです。正解はないことが多い不妊治療という道を、一緒に考えながら歩いてみましょう。時には休み、時には引き返してみることも必要です。最短、最速で結果を得るという考えは不妊治療にはそぐわないかもしれません。
毎年、元旦に診療理念を待合室に掲示しています。以前にもブログに載せたことがあり内容は変わっていませんが、久しぶりに再掲しておきます。
1.患者さんの気持ちに寄り添って診療を行います。
2.患者さんの話をよく聞きます。
3.それぞれの患者さんに最適な治療を提案します。
4.納得していただけるまで丁寧に説明します。
5.最高水準の医療を安全に提供できるよう、院内勉強会、研修、学会参加を通じて、知識の吸収と技術の向上に努めます。
6.定期的に接遇研修を行い、接遇マナーの改善、向上を目指します。
7.生殖医療を学ぶことにより、広い視野を持ち、社会に貢献できるスタッフの育成を目指します。
皆さんにとって、2020年が良い年でありますように。
東京大学医学部卒業
産婦人科研修医(東大附属病院分院、都立築地産院、国立習志野病院)
アメリカウィスコンシン大学高度生殖医療施設
イギリスロンドン大学大学院 医学博士(生殖遺伝学)
オーストラリアモナッシュ大学体外受精施設
東京HARTクリニック副院長
横浜HARTクリニック開業
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本生殖医学会認定生殖医療専門医