横浜HARTクリニック

〒221-0835 神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町3-32-13 第2安田ビル7階

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皆さまへ、ご一読いただければ幸いです

皆さま、こんにちは。だんだんに日が伸びて少しずつ春の気配を感じるようになりました。

 

開院から9年半、皆さまに「寄り添う」ということをずっと言い続けてきました。以前のブログやHP等でも何度かそのことに触れてきました。しかし、あらためてこれまでの人生や院長としての月日を振り返ってみると、患者さんに限らず、スタッフや周囲の方々に対しても本当に心から寄り添えていただろうか、と不安になることがあります。患者さんが転院されたり、スタッフが退職したりした経緯を一つひとつ思い返してみると、患者さんの気持ちや置かれた環境を理解せず、自分の価値観を押し付けていたのではないだろうか。もっと相手の立場に立って話を聞くべきだった、聞いていたら違った結果になったのではないか、と思われることが多々あります。以前に「裸の王様」だといわれたことがありますが、そうなのかもしれません。着床前診断(PGT-A)や付加的検査(add-ons)について消極的な意見を書いたりしたことも、一個人の意見としてなら許されるかもしれませんが、不妊で悩む患者さんを前にして、医療従事者、一クリニックの院長の発言としては適切ではなかったと思われますし、気を悪くされた方もいらっしゃったかと思います。お詫び申し上げます。自分の経験から、患者さんに妊娠していただくためにベストな方法をお示ししたいという思いは誰にも負けないつもりですし、経験に基づいてご提案をしているのですが、独りよがりだったのかもしれません。

 

「シンプルで医学的に効果の証明された治療を」とも言っています。これも、皆さまの妊娠を願う切な思いを汲んでいないのかもしれません。治療が思うように進まないときに、少しでも原因を知る可能性があるならできる検査をしてみたいと思われるでしょうし、納得してその後の治療を考えることもできるでしょう。卵巣刺激にしても、高刺激を第一選択にしていますが、低刺激や中刺激をトライしてみることもありですよね。トライしてみてその結果で判断すればよいことです。寄り添うと言いながら、皆さまに窮屈な思いをさせてしまったのかもしれません。ブレないという意味をはき違えていたのでしょう。見た目の方法ではなく、その患者さんにとって何がベストかを思い、その方の希望をお聞きして、常に一緒に考える、その姿勢がブレないこと、寄り添うことですね。思いが至らず申し訳ありません。

 

医師としてもっと人と社会の役に立ちたい、これまで培った経験をひとりでも多くの方に役立てたい、と日々思っています。ずっと前のブログに、今では死語のような「滅私奉公」の気持ちで仕事をしたいということを書きました。その気持ちは今も変わりませんが、今の私は単に「頑固」になってしまっていたのかもしれません。古い価値観に縛られて、皆さんの気持ちから離れてしまい、また「裸の王様」になってしまいつつあったのかもしれません。

 

今一度、自身の驕りを反省し、「人として」、「医師として」原点に戻り、初心に返って、患者さんと向き合い、横浜HARTクリニックのスタッフと共にベストな治療をさせていただけるよう努力致します。横浜HARTクリニックを選んでよかったと言っていただけるよう精進して参ります。

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