ブログ・コラム
Blog・Column
Blog・Column
皆さん、こんにちは。
相変わらず、コロナウィルス肺炎で落ち着きませんね。身体的にも精神的にもバランスを崩さないように頑張っていらっしゃることでしょう。
海外では、不妊治療再開へ向けてのガイドラインが作成されていますので、日本でもそれらを参考にして生殖医学会からまた何かしらの声明が発表されるのではないでしょうか?歴史を振り返ってみると、戦争や疫病、飢饉などで人口が大きく減少した後には、出産数が増えて人口が戻ることが多かったようですが、今回はどうでしょうか?経済と人々の生活の安定回復が達せられないと、子供を持つこともままならない状況が続く可能性があります。
今回の件では、国は必ずしも国民の生活を守ってくれるわけでないことがわかりました。私たち国民もそれぞれ環境が異なる中で考えも異なり、国民全員が一致団結して日々を送ることが難しいのもわかりました。しかし、それぞれがきちんと責任を持って自分の考えで行動するのであれば、国から押し付けられた方針に全員が従うよりは民主主義的には健全でしょう。いろいろな価値観をオープンに話し合って、お互いに尊重することが大切です。私は、不妊治療において、卵子提供、代理母、ゲイカップル、レズビアンカップル、など多様な選択肢を考えてきましたが、もう少し先のことかなと思っていました。しかし、世界がこんなに脆弱で、昨日までの当たり前な生活がほんの短期間で失われたり変わってしまうのであれば、先送りにしない方がよさそうです。今年はまず卵子提供から始めようと思っています。
東京大学医学部卒業
産婦人科研修医(東大附属病院分院、都立築地産院、国立習志野病院)
アメリカウィスコンシン大学高度生殖医療施設
イギリスロンドン大学大学院 医学博士(生殖遺伝学)
オーストラリアモナッシュ大学体外受精施設
東京HARTクリニック副院長
横浜HARTクリニック開業
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医
日本生殖医学会認定生殖医療専門医